キスリング展
東京都庭園美術館のキスリング展に行ってきた。
今回は12年ぶりの日本での回顧展だそう。
それでもって、じゃあその前は?と調べてみると、これまた更に15年前だったりして…
キスリングの展覧会は、日本じゃ珍しいんだなぁ。個人的には好きな画家なのだけど。
キスリングというと、「キスリングの少年 初恋のひとみ」という、とある歌のフレーズが思い浮かぶ。
キスリングの瞳は、特徴的なアーモンド型。
ぱっちりとした美しい目なのに、夢見るような印象を受けるのは、遠くを見つめるような眼差しのせいか。
キスリングの肖像画は、その滑らかな絵肌と相まって、生々しさがなく、どこか人工的で、ビスクドールのような感じがする。
だから私はいつも、お気に入りの人形を愛でるような感覚でキスリングの肖像画を眺めている。
あと、花や果物の静物画も良かった。
花も果物も、色彩が物凄く鮮やか。それなのに、色合いが美しいからか、くどくならず、素敵だった。
今回のカフェのコラボケーキは「マカロン・パリジャン」。
エコール・ド・パリの画家の中で最も早く成功を収めた画家、モンパルナスのプリンスとも呼ばれた、キスリングに相応しい、華やかなケーキだ。