美術鑑賞手帳

主に美術館巡りの記録。たまに雑記。メインはインスタ@dillettante.7

クリムト《接吻》をみて

クリムト展に行ったので、昨年の秋、ウィーンに《接吻》を観に行った時のことを振り返ってみる。

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念願のクリムト

 

いくら画集をみても分からなかった質感がついに目の前に。想像していたよりもずっと厳かな煌めきだった。

 

この絵を初めて観たとき、幼心にどきどきしたのを覚えている。

女の人の恍惚とした表情をみて、これは大人な絵だ…と。今思うと初心で可愛らしいな。

君は未来の旦那さんとウィーンまでこの絵を見に行くのだよと教えてあげたい。

 

幸福と聞いてイメージする色は何色だろう。

人それぞれ、ピンクだったり、純白だったりするのかもしれないけど、この絵を見ると、金色のような気もしてくる。

2人だけの、眩いばかりの黄金の世界は、まさに幸福の絶頂を象徴するかのよう。

だけど2人の足元は、実は絶壁だったりして、愛の本質をよく表しているみたいだ。

 

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帰り道、老舗カフェのゲルストナーで食べたクリムト・トルテ。クリムト作品を思わせる金色のチョコレートケーキ。

見た目だけじゃなく、味も素敵。