クリムト《接吻》をみて
クリムト展に行ったので、昨年の秋、ウィーンに《接吻》を観に行った時のことを振り返ってみる。
念願のクリムト!
いくら画集をみても分からなかった質感がついに目の前に。想像していたよりもずっと厳かな煌めきだった。
この絵を初めて観たとき、幼心にどきどきしたのを覚えている。
女の人の恍惚とした表情をみて、これは大人な絵だ…と。今思うと初心で可愛らしいな。
君は未来の旦那さんとウィーンまでこの絵を見に行くのだよと教えてあげたい。
幸福と聞いてイメージする色は何色だろう。
人それぞれ、ピンクだったり、純白だったりするのかもしれないけど、この絵を見ると、金色のような気もしてくる。
2人だけの、眩いばかりの黄金の世界は、まさに幸福の絶頂を象徴するかのよう。
だけど2人の足元は、実は絶壁だったりして、愛の本質をよく表しているみたいだ。
帰り道、老舗カフェのゲルストナーで食べたクリムト・トルテ。クリムト作品を思わせる金色のチョコレートケーキ。
見た目だけじゃなく、味も素敵。