美術鑑賞手帳

主に美術館巡りの記録。たまに雑記。メインはインスタ@dillettante.7

クリムト展 ウィーンと日本1900

東京都美術館 クリムト展に行ってきた。

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今回は音声ガイドがおすすめ。

《女の三世代》の前で、マーラーのアダージェットが流れたのがすごく良かった。 

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人生の三世代は多くの画家が取り上げたテーマだけど、女性を描いたものは珍しいそうだ。

「自分には関心がない。それよりも、他人、女性に関心がある。」と語ったクリムトらしい。

最近、女性の生き方について考えさせられるニュースが多かったけど、この絵がとても綺麗で、少し救われるような気がした。

 

アダージェットを聴くと、生きる喜びというよりも、甘やかな死に沈んでいくようなイメージが湧くのは、映画「ヴェニスに死す」の美しいラストシーンが思い浮かぶからか。

ちなみに、マーラーはアダージェットを奥さんへのラブレターとして作曲したらしい。

ウィーン・モダン展の音声ガイドでは、クリムトが唯一、死の床に招いた女性《エミーリエ・フレーゲの肖像》の前でこの曲が流れていた。

 

他にも、《ベートーヴェン・フリーズ》の原寸大複製を観ながら、この作品のモチーフである第九の歓喜の歌が聴ける。お時間に余裕があれば是非。

 

 

ちなみに、今回、ミュージアムグッズもかなり充実している。

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こちらは、クリムト展のガシャポン

ベートーヴェンフリーズの悪徳三姉妹が出た。

一番狙ってたやつ〜!