クリムト展 ウィーンと日本1900
今回は音声ガイドがおすすめ。
《女の三世代》の前で、マーラーのアダージェットが流れたのがすごく良かった。
人生の三世代は多くの画家が取り上げたテーマだけど、女性を描いたものは珍しいそうだ。
「自分には関心がない。それよりも、他人、女性に関心がある。」と語ったクリムトらしい。
最近、女性の生き方について考えさせられるニュースが多かったけど、この絵がとても綺麗で、少し救われるような気がした。
アダージェットを聴くと、生きる喜びというよりも、甘やかな死に沈んでいくようなイメージが湧くのは、映画「ヴェニスに死す」の美しいラストシーンが思い浮かぶからか。
ちなみに、マーラーはアダージェットを奥さんへのラブレターとして作曲したらしい。
ウィーン・モダン展の音声ガイドでは、クリムトが唯一、死の床に招いた女性《エミーリエ・フレーゲの肖像》の前でこの曲が流れていた。
他にも、《ベートーヴェン・フリーズ》の原寸大複製を観ながら、この作品のモチーフである第九の歓喜の歌が聴ける。お時間に余裕があれば是非。
ちなみに、今回、ミュージアムグッズもかなり充実している。
ベートーヴェンフリーズの悪徳三姉妹が出た。
一番狙ってたやつ〜!